リズム道とは
リズム道は、グルーヴを演奏する技術と精神を極める武道です。グルーヴとは『スイング』『フロー』『ビート感』『ノリ』『前進感』『一体感』『連帯感』『多幸感』などと呼ばれるリズム上で起こる神秘的な現象のひとつです。ジャズを始めとしてクラシック、ロック、ハードロック、ヘビーメタル、ファンク、R&B、ヒップホップ・ラップなど現代ある全ての音楽に於いて、グルーヴは最も大切な音楽的効果のひとつです。
グルーヴは、一瞬の感覚として捉える以外に作り出す方法がありません。リズム道は、このグルーヴを捉える感覚を、才能や体力によらずに誰でも身につけることができるように体系化したものです。
リズム道 の特徴
理論的裏付けを重視
リズム道は、オフビートカウント理論と呼ばれる厳密なグルーヴ理論に沿って体系化されたものです。 これまでの音楽教授法はグルーヴに対する何の理論的裏付けもないまま、ただ闇雲に厳しい練習を強いるものばかりでした。そればかりかグルーヴを無視した、読譜に偏った非音楽的な教授法が蔓延っています。リズム道はこの反省からグルーヴの理論的裏付けを重視する実践方針を打ち出したのです。
オフビートカウント理論は、グルーヴが起きている状態の音楽のリズムを採譜し、目に見える状態に変換した上で、音韻学を応用して分析し、理論化したものです。 オフビートカウント理論は、グルーヴをいつでも自由に再現するための方法を明らかにしました。
音韻学の応用
そしてオフビートカウント理論は、音楽のリズムと言語のリズムが同一の原理であることを明らかにしました。グルーヴの本質は、詩吟という英語の発音リズムの芸術そのものです。つまり英語のリズム発音に対する正しい知識と技能を身につけることが、音楽のグルーヴ能力を発達させます。つまり逆に言うと、正しいグルーヴを身につけることが、英語のスピーキング能力とリスニング能力を同時に発達させるのです。
コミュニケーション力の鍛錬
オフビートカウント理論は、グルーヴ能力が国際コミュニケーション能力そのものであることを示しました。グルーヴ能力を発達させる道筋を示したオフビートカウント理論は、多様な文化が衝突して摩擦しあう破綻したコミュニケーションを刺激と笑いのあるコミュニケーションに変換する音楽的な鍵なのです。
リズム道は、オフビートカウント理論を使って、多様性・多文化・多人種・多民族を尊重し、みんなの違いを活かし調和の精神を体現することを目指す道です。
リズム道は、更に日本文化の伝統である 礼儀作法、謙譲と配慮、武士道の精神などの日本文化を統合しました。リズム道は、日本の和の精神を世界に広めることで、世界に平和をもたらします。
即興演奏は、時間の動きを一瞬の感覚として捉えて音楽を創り出す技です。この一瞬の感覚が、人間のコミュニケーション力の本質なのです。 リズム道は、この即興演奏の本質を リズム道 と一霊四魂と霊魂心などの日本文化を通じて学びます。
リズム道は、即興演奏を極める、その道程を通じて、相手のネガティブな感情に流されることなく、自分のポジティブな感情を維持し、相手にポジティブな感情の波動を伝える技術を習得します。リズム道は、高度な人間力を鍛える為の修養の道です。
リズム道は、グルーヴという真の英語のリズムと日本のリズムの違いを見極める技術を極めることにより、国際社会で積極的に発言できる高いコミュニケーション力をもった人材を育成し、世界の更に高度な調和と平和を実現します。
リズム道という道の最終的な到達点、それは、人種の差、文化の差、言語の差、そしてリズムの差を乗り越える真のコミュニケーション力を与えるこの音楽的な鍵を、全世界にあまねく行き渡らせることによって国際社会に役立つ人材を育成に貢献し、世界平和を実現することです。
リズム道 の成り立ち
リズム道は3つの字によって成り立っています。
律 即ち、法則、秩序、律動
律は即ち、物事の背後に存在する『法則』と、決まったパターンを伴いながら繰り返し起こる『律動』即ちリズムの二つを表します。これはリズムそのものと、韻律(即ち言語)、 旋律(即ちメロディ) 和律(即ちハーモニー) 動律(即ちダンス)の背後に一貫するリズムの原理を表しています。
武 即ち、暴力をいさめ霊性に至る道
武は即ち、リズムという音楽的な暴力を抑制し、その本質に対する正しい知識と技術を学ぶことによって、グルーヴという霊性へと昇華し、争いを笑いに変える、その道程としての武を表します。
道 即ち、 道極めるべき程道
道は即ち、終わりのない修養を通じて極めるべき道程を表しています。
これがリズム道です。
リズム道 の体系
リズム道は、4つの体系から成り立っています。
韻律武道
音韻学のストレス拍リズムを音楽リズムに応用し英語のリスニング・スピーキングの道を極めます。
旋律武道
音楽理論のアベイラブルノート理論を、超グルーヴ理論を前提に置いた上で学びます。
和律武道
音楽理論の和声理論を、超グルーヴ理論を前提に置いた上で学びます。
動律武道
ダンスの様々なムーヴを、超グルーヴ理論を前提に置いた上で学びます。
リズム道 の精神
リズム道の精神には次の様なものがあります。
律動武 ─── リズムは暴力
リズム道では、音楽の本質が人間のぶつかりあいであり、リズムが暴力の一種であることをはっきりと意識することを奨励します。音楽の本質が暴力であるが故に、音楽を演奏するものは、相手の人格を尊重し、いたずらに傷つけることがないように配慮する必要があるのです。リズム道が礼儀作法を重視する理由がここにあります。
礼儀作法
リズム道では、礼儀作法を重視します。 これは音楽の暴力性をはっきりと意識し、礼儀作法を徹底化することで相手の精神的安全性を最大限に確保する為の取り組みのひとつです。
こうすることで、道士が自他ともに遠慮なく限界まで実力を全て出し切る、その為の精神的な基盤を創ります。他者の精神と文化を尊重し、自他ともに真剣にリズム道と向き合うことが出来るようにします。
霊魂心
伝統的な日本思想のひとつ霊魂心に則って、相手の崇高な霊性に語りかけ、いたずらに相手の心をなじるようなことがないように、常に心がけます。
一霊四魂
一霊四魂とは、人が持つ愛、親、智、勇の四つの魂とその中央にある直霊のことです。四魂を磨き直霊に立つ修練としての武道を極めることを重視します。
音楽の言霊
言葉は人を活かしもすれば殺しもします。同じ様に音楽における旋律・和声・律動も同じように霊であり、それを受け取る人を活かしもすれば殺しもします。
怒りを笑いへと解き放つ
リズムは、緊張・不安・摩擦・衝突・怒り・悲しみなどの破壊的感情です。これらをむしろ解放しグルーヴの霊性によって、喜び、愛、ひらめき、勇気などの創造的感情 へ変換することが出来ます。その音楽的な鍵としてグルーヴを研究します。
真の国際コミュニケーション力
リズム道が真の国際コミュニケーション力への道程であることを意識し、それを実践するとともに、全拳士がリズム道が真の国際コミュニケーション力となりうることを、一人でも多くの人々に伝える責務を負います。
コーチング力の向上
音楽は独りでは演奏できません。これは言語が、独りでは会話できないこととにています。共通の言語を話すことが出来る仲間がそこにいない限り、会話は成立しません。だからこそリズム道は、それを学ぶだけでなく、それを教えることも奨励します。つまりリズム道は、多くの人々に新しい言語リズムを教え、更に言語リズムの違いを乗り越える、その音楽的な鍵を届けること自体を重視します。
音楽力の養成
人を突き動かす音楽の原動力こそがグルーヴであり、グルーヴ力を身につけることは即ち、人を感動させる力となります。グルーヴは、プレゼンテーションで人を突き動かす力になるものと同じです。人を突き動かす力をつけることがリズム道の本質的な目標なのです。
オフビートで思考する語学
最新のIT技術はAIによって更に加速度的に超高速で変化していく時代を迎えました。そんなビジネスシーンでは、英語から直接情報を理解する能力が必須になりつつあります。ただ単に自動翻訳を使って英語の文章を理解するだけでなく、基本論調や公演のビデオを直接見てリアルタイムで理解する能力が求められています。そして自分自身が基本論調や公演をする必要に迫られています。
日本語は表意文字の言語ですが、英語は表音文字の言語です。英語の思考法とコミュニケーション力を身につける為には、日本語の文字を基盤に置いた理解から、音声を直接理解する音声に基盤を置いた理解へとパラダイムシフトする必要があります。
日本人が、音から英語を理解することを阻害しているもの、それが縦乗りです。縦乗りとは裏拍が聴き取れないことを表す音楽用語です。縦乗りは、末子音をもたない日本語を母国語とする人の代表的な特徴といえます。
リズム道は、超グルーヴ理論で説明されるオフビートカウントを実践することにより、日本人が裏拍が聴き取れないという問題を解決します。これが英語の末子音が聴き取れない問題をピンポイントで解決し、英語が明瞭に聴き取れる様になります。そして英語を話す人々が最も注意を向けている点、頭子音最大化原則 及び侵襲的末子音のふたつを理解できるようになり、圧倒的に伝わりやすい英語を身につけることが出来るようになります。
何故日本人は英語が聴き取れないのか。それはRが苦手だからでも、THで舌を噛むことが出来ないからでもありません。その理由は、裏拍が聴き取れないからなのです。裏拍が聴き取れないから末子音が聴き取れないのです。末子音が聴き取れれば、全て聴き取れるようになります。
何故海外の人たちはすぐに英語が話せるようになるか御存知でしょうか。それは世界中の言語の大半が、末子音を持っているからです。 実は末子音を持っていない言語はとても少ないのです。末子音をもたない言語は、世界中探しても、日本語しかありません。
学術や技術を生業とするものであれば、誰でも英語に苦手感を持っていることでしょう。英語で情報収集することはもはや必須です。しかし英語は音声に基づいた言語です。英語で実際の技術用語を聴いてみると、実は韻を踏んでコミカルに聞こえる様になっていたり、実は駄洒落の語呂合わせになっていたりすることがしばしばあります。これらはAIで翻訳して読んでだだけでは理解できません。
プログラミングの様々な概念が、実は英語の文法と密接な関係を持っていることを御存知でしょうか。メタクラス・クラス・オブジェクト、これらの概念は英語の冠詞と深い関連があります。しかし日本語は冠詞を持ちません。日本人は冠詞を理解することに大きな困難をもっています。これがオブジェクト指向の理解を難しくしている原因のひとつです。
日本人が冠詞を理解することを妨げている要素は2つあります。ひとつは歴史的に、数詞・不定冠詞・定冠詞などの概念自体をもっていないことです。もうひとつは、リズムの違いです。
日本人は、英語の冠詞について、教科書を読んでそれを勉強することが出来ます。しかし教科書を読んでも依然として日本人は冠詞を理解できず、英語上級者の大半が正しく冠詞を使うことが出来ないという現実があります。 そればかりか、そこに冠詞がありそれが重要だという認識すらもっていません。これは盲点なのです。
では何故日本人は、冠詞を理解出来ないのでしょうか。 それは冠詞は裏拍で発音されるからです。裏拍が聴き取れない日本人は、いくらそこに冠詞があることを知っていても、そこにある冠詞の存在自体を聴き取ることができないのです。
裏拍を経験や才能によらず確実に聴き取る方法はないのでしょうか ─── それがリズム道です。裏拍の感覚を身につけるまでの長い道のりを迷うことなく誰もがまっすぐと本質に向かって歩くことが出来るように体系化したもの ─── それが リズム道 です。
道
リズム道 という道は、オフビートカウント理論 という理論体系に基づいて体系化された型によってなりたちます。この道を極めることにより、グルーヴに対する感覚を体得し、その言葉にグルーヴをたずさえ、その音楽にグルーヴをたずさえるようになるのです。
神道
神道で古くから語り継がれる日本人の霊魂心・一霊四魂・言靈・志といった概念に則ってグルーヴを研究し体得します。
世界平和
リズム道 は、神道思想のもと、宗教人種文化言語の別け隔てのない自由な世界の創出を目指します。
リズム道 の実践
リズム道 は次の事柄を重視して実践します。
自己鍛錬
リズム理論を学ぶことで粘り強さと柔軟な理解力を身につけます。
人格形成
リズム練習は心身を鍛え、怒りを笑いへ変える人間力を磨きます。
実戦性と社会性
ジャムセッションで他者との精神的なぶつかりあいを体験することで、大きな生活の中ではっきりと意見を述べながら協調出来る高度な社会性を育みます。
尊敬、感謝、忍耐
リズム道 は武道として、共に学ぶ拳士への敬意と感謝を大切にします。
理に沿って道を極める
リズム道 は、理に沿って道を極めることを重視します。
オフビートカウント理論を技とし体を養う
リズム道が基盤とする理論は オフビートカウント理論です。
目次
- オフビートカウント理論
- はじめに
- グルーヴ四原則とは
- 何故日本人は縦乗りなのか
強拍が先か弱拍が先か - 音韻学的音楽分析
- 日本人への手紙
分裂拍 と孤立拍 韻律 とは多層弱拍基軸律動 - 多次元ディヴィジョン空間
- 発音よりもリズムの正確さ
- 世界は3⁻ⁿ拍子で出来ている
- 3⁻ⁿグルーヴと2⁻ⁿグルーヴ
- 分散グルーヴ理論
- 弱拍天動説と強拍地動説
- オフビートカウント入門
- リズム認識型とリズム感
- オフビートカウントで英語リスニングを極める
- 日本人の為のエチュード
- 英語の正しい発音法
- オフビートカウントの正しい発音
- 多層弱拍先行ポリリズム
- リズムニュアンスを形づくる要素
- 縦乗りが起こるメカニズム
- 縦乗りと動きの認識
- 縦乗りがもたらす心理的問題
- リズム道入門の御案内
- リズム道とは